「photo」と一致するもの
夏メニューではrougetを扱っている。日本では「ヒメジ」あまり多くは見かけないが,フランス料理ではよく使われる魚。
こちらの皆さんをさばくのが今の仕事の一つ。rougetは鮮度がものすごくはっきりわかるのが面白い。ソースにfoie(肝)を使うんだけど,死後硬直のあとに緩んだ頃合いだともう自己消化で溶けててとりわけられない。鮮度が良いと,包丁が入りづらいくらいしっかり死後硬直してる。
rougetにはfenouil(ウイキョウ)が定番らしく,ここでもgarniture(つけあわせ)はfenouil。皮目の赤とfenouilの緑色が鮮やかです。
fenoulも日本では高くてなかなか買えない野菜のひとつ。とても美味しいです。
BBQ前日の日記に書き忘れたが,夜中に同級生ズと夜空に夏の大三角形などボーッと眺め,流れ星が流れるのを見る,という1973年生のオッサンには到底出来なさそうなことをした。フランスでのいろいろな体験もだが,得難い友人に恵まれたことがとても嬉しい。
今住んでいるところではどのくらい星が見えてるのか,天体写真の心得もなくベガ付近を撮ってみた。
この日やっと解けたなぞがひとつ。
前に「araignée(アレニエ)をとって」と言われ,網杓子(日本だと揚げ物なんかに使う網目の杓子)を手に取ると,「その鍋(カニを茹でてる)の中」と言われる。そうか網杓子でカニを掬えということか,と思っていた。
フランスの網杓子,蜘蛛の巣のような形になっているものが多く,蜘蛛=araignéeが転じてアレニエと呼ばれているのだと思う。ところが,このクモガニ・ケアシガニといったカニのことも,やはり蜘蛛が転じてかaraignéeという。
さて,今回もまた網杓子の方のアレニエを手に取ると,「カニだよカニ」と。なるほど!このカニをaraignéeと呼ぶのか,とようやくわかりました。
昼は同級生2人が食べに来てくれる。午後の休憩時間はバカンスで何も無いMionnayで3人でいろいろと話をした。
【梅と思っていたらプラムだった,の図】
Auchanへ行き,ビール・肉・チョリソ・鯖・貝類などを仕入れ。買物中に寮に到着していた同級生に炭火をおこしておいてもらい,さっそく開始。
2回目はこうBBQスキルも高まっていて,前回のように勢いに任せて食べまくることもなく,おいしくビールとともに楽しめたものだった。ここに写ってるツブ貝のようなbulot,ネギ塩が食べたいとのリクエストに適当にポロネギを刻んでhuile de noisetteなどと混ぜたもの,鯖の塩焼き,大根おろし(寮になぜか"鬼おろし"がある)などなどどれも美味しかった。暑いけれど木陰で爽やかな午後だったし。
ラザニアも食べて大満足。
今回もクレープを焼いた。
トイレにいったときにちょっと事件。ドアノブがブラブラしてておかしいな,と思いながらきっちりドアを閉めたら…開かない。ラッチ(というのか?)とノブが外れて動かなくなっている様子。仕方なく怖い怖いと言いながら窓から外枠伝いに脱出。
昼からビール飲んでたくさん食べて眠くなり,みなさん昼寝をしてから帰宅。
vacances期間中の最寄りバス時刻表。ここまで本数が減る!
おそく起きて,いつものIntermarchéで買物。
前に書いた安くて気に入ってる,Arnaudのテリーヌ,gibierバージョンを買ってみた。Cerf(鹿)・Lièvre(野うさぎ)・Sanglier(イノシシ)の3種セット。おいしい。これで?4弱。
月曜日の第2回BBQにむけて仕込んでおいたsalsa bologneseを試食。スパゲティでごく普通に。
これまたとても旨い(BBQの前にこの写真を載せて,BBQ参加者によだれ作戦を考えていたが,更新サボって失敗)。
夜はいよいよ夏メニュー。
Alain Chapelのサイトに書いてあるが,155/100ユーロのmenuがあって,それぞれ
- pouces-pieds(カメノテ)→saumon(サケ)→turbot(ヒラメの仲間)→bouchot(ムール貝)→pularde(肥育鶏)
- escargot(エスカルゴ)→rouget(ヒメジ)→lapin(ウサギ)
このとおり,menuは魚介類の料理が多くて,poissonのポジションは仕事の密度が高い。夏メニューはjulienne(千切り)大会。saumonではaubergine(ナス),bouchotではcarotte(ニンジン)・navet(カブ/大根)・courgette(ズッキーニ)を大量にjulienne。
ますます包丁をきちんと手入れして,正確に仕事することが求められる夏,でございます。
近所猫の足先が愛らしすぎる!
もうとっくに夏だけど,春メニューの最終日につきこのタイトル。
春メニューの中でも人気が高かったgrenouille(カエル)。たしかに本当に美味しかった!最終日にà la carteの注文があり,写真を撮っておいた。
"hayaku hayaku(早く早く,hが発音されなくて「あやくあやく」)"と何度言われたことか,そして火通しに失敗して泣いた夜もあったboulangère de saint-pierreも注文あり。ここで作るこのスペシャリテも最後か…と思うと,思い出深いし最終日に出来てよかった。
この上にpoêler(ポワレ,フライパンで焼くこと)したマトウダイが載ってソースがかかります。
夏メニューに備えた仕事に変わる。
Bresseのpoularde(肥育鶏)が高い方のmenuの肉料理になるので,さばき方を教えてもらう。先日,元気に育っている姿を見てきたが,fourchette(鎖骨)をはずして,首元から指を突っ込みpoumon(肺)をはがしたりと中を触ってみると,日本で練習に使っていた丸鶏とは骨格・体格が全然違うことがよくわかる。poisson(魚)はよくさばいているけれど,viande(肉)はさばくことがないから少し緊張。
22時くらいの空。