浮雲

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名作と名高い成瀬巳喜男監督作品,30にしてやっと観た。いろいろ語り尽くされてることだけど,ホントため息が出るばかり。何もうらやましくない澱んだ恋愛話なんだが,とにかく観ていて心地好い。話を語りすぎない密度と時間とシーンの繋がりがほんと絶妙なんだな。高峰秀子がすっごい綺麗で,出逢った頃から死ぬときまでの演じ分けが凄まじいことになってる。特に終盤,病床に伏してからの美しさときたらもう。

ということで,日本映画専門チャンネルの成瀬巳喜男劇場は今後見逃さないことに。こういう映画をしょっちゅう観られた(だろう)名画座がいっぱいあった頃がうらやましい限り。

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このページは、ohsamuが2004年1月12日 16:36に書いたブログ記事です。

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