トラック野郎 爆走一番星

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カトちゃんの「うんこちんちん」は世界を最もミニマルに表現した言葉のひとつだと信じてやまないわけですが,この作品も見事にうんこちんちんな映画でした。下・ウンコネタ,ベタなギャグ・表現などなど天才的にくだらなくて,さすが鈴木則文。菅原文太は一本気で不器用な男なイメージが『仁義なき』の広能とは全然違う方向に向いてて,素晴らしいね。マドンナ(本作はあべ静江,これがすげーカワイイ)と知り合うとすーぐに影響されて学生服着ちゃったり,ジョナサンに「下品だな,やめてくれたまえ」みたいなことを言ったり,とにかくカワイイ。

脇役がほんのチョイ役からライバルに至るまで豪華でこれまたイイ,大泉滉なんてほんと数秒のワンカットだけだし。トラック野郎ズは"大型車に乗っている"という設定だけで何でもありな,そう後のキン肉マンの超人みたくよく出来たシステムだなーと思う。本作はボルサリーノ2=田中邦衛がメインのライバルで,服装が実写版ルパンの次元をちょっと思わせていいんだけど,なんつっても山城新伍。トラック野郎ズにダッチワイフをレンタルしてまわってるという設定で,トラックには"スマタ三四郎"の通り名,「今日は油を運んでるから滑りがええよ」とか,期待以上のバカエロを発揮してる。

エロや下品でくだらないんだけど,どこかポーンと突き抜けてて,観ててとにかく楽しい。

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このページは、ohsamuが2004年1月23日 19:36に書いたブログ記事です。

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