ヴィクセン
ラス・メイヤー映画祭,やっと行けた。ゆうべは『ヴィクセン』。やースバラシイ,なんなんだろうこの突き抜けっぷりは。人種差別,キューバ,ベトナム…といった問題も盛り込んでるようで,でも意味不明で,そのまま映画は終わってしまうわけです。カット割りとか音楽の使い方も鮮やかで,練られたテクニックとか計算じゃなく,こう天性の何かを感じます。
ヴィクセンが客人を誘惑するところでは,生の鱒を手にとってさすったりしごいたりキスしたり乳谷間に落としたりして,鱒をチンポに見立ててるのは明らかなんだけど,どう考えても生臭くてこんなので発情するのか!?と。そんな疑問も含めて,というか結局客人とも致しちゃうし,それを嫉妬してる客人の奥さんとも致しちゃうしで,観終わった後の独特のすがすがしさは,漫画『殺し屋1』で垣原がイチを前に「聖人(セイント)!」と言ったときのような気分でしょうか。そして『ホムンクルス』の続きを読める日はやってくるんでしょうか。
上映期間が1週間延びて,日中もやるそうだから,もっと観ないとね。