初めてのラブホテルとhohbukuroの由来
小学校は3回転校,都合4校に通った私です。転勤族?と言われますが,父は結婚後「人間関係のトラブルによる勢いで仕事を辞める→再就職→引っ越す」を繰り返していたようです。
2年生の夏,千葉県から山口県への引越。
荷物はもちろん業者が運びますが,生物(父・母・私・妹2歳・ペット多数)は,父の運転する自家用車で向かいました。2泊3日くらいの地獄の旅程(後で詳述),2泊目はようやく山口県に入ってから。山間の国道沿いにある,1Fに車を入れ2Fではナニを入れるチョメチョメコテージが並ぶ,いかにもなモーテルです。宿泊場所など特に決めない行き当たりばったりの旅だったようです。
オートロックのドアに閉め出され事務所に怒鳴り込みに行く,など地獄(後で詳述)では当然の手続きを経て,ようやく部屋に落ち着きます。ところが,丸いベッド,ワインレッドのベルベットぽいカバー,枕元に並ぶ意味の分からないスイッチ群(おそらく回転用),ベッド上の天井には鏡...と小2にも感じとれる禍々しい小宇宙(コスモ)。風呂に入ればプラスチックの椅子には謎の溝がありました(スケベ椅子)...
というのが私のラブホテル初体験です。
私はロードムービー,特に『地獄の黙示録』を観るとこの引越を思い出すのです。
- 小学1年生の1学期で転校,2学期から千葉の学校に転入
- 身勝手な引越の代償として,ハムスターをつがいで買ってもらう
- 1匹が間もなく死ぬが,新たに買ってきてつがいで飼う
- 学研漫画を参考に子供が生まれることを期待する,新聞紙を頬袋に溜めた顔に驚く
- ※最近聞いた母の証言「(父は)ハムスターに酒を飲ませ死なせた」
- 小学校では転校生へのいじめに遭う,腹痛などを起こし軽い登校拒否に
- 2年生の2学期で転校が決まる,山口県へ自家用車で移動
- 環境が変わると便秘するナイーブな私(当時),2泊3日の行程中ほとんどウンコが出ず苦しむ
- クーラーの無い自動車での移動は過酷を極める
- 後部座席足下に置いたケージの中,ハムスターは汗まみれに
- 遂に死んでしまう,死後硬直で固くなった体とまさに濡れ鼠な体毛
- ハムスターの死を嘆く私,折からの渋滞...父のイライラは頂点へ
- 車外に出た父,ハムスターの死体をとりあげ傍らの空き地に投げ捨てる
- 大学時代野球部だったらしいオーバースロー,間を置いて草むらに着弾するガサッという音
- トラック野郎に出てきそうな食堂でオムライスを喰う,ガラス棚からおかず皿を取り出すシステムに驚く
- 直後にようやくウンコが少し出る
- ※思い出すと,高速使わずずっと下道だったのか?
- ホテルが見つからず郊外のモーテルに入る
- 部屋に荷物を入れる際,オートロックで閉め出される
- 「開けてくれ」ではなく「ドアが閉まるのはおかしい」という論点で話を進める父
- 怒鳴り込む
- 怒鳴り込まなくてもドアは開けてもらえる
- 回転ベッドとスケベ椅子
- 全校生徒の前,体育館ステージで転入生挨拶をさせられ,地元TVニュースで放映される
- 今回の代償はセキセイインコのつがい(後に繁殖成功)
- 1998年,錦糸町のラブホテルにてPG
- 1998年,横浜市北幸のホテル八重洲にてPG,しかし達さず
というわけで,ここ10年以上はラブホテルには行っていません。
このハムスターの思い出が私にhohbukuroという単語を使わせています。